○エッセイ〜スポーツ編


2000年7月11日(火)
『セルジオ越後の壁』

先日 テレビでコンサドーレ札幌VSアルビレックス新潟戦を見た。
その時の解説にやたら『セルジオ越後の壁』という言葉が出てきた。
あの辛口サッカー評論家の名前がなぜこんなところで?
今日の解説は水沼さんだし・・・と思っていたところようやく謎が解けた。
新潟(越後の国)のセルジオという名前の外国人ディフェンダーが
セルジオ越後の壁と呼ばれていたのだった。
私の期待したイメージ(セルジオ越後が6人ぐらいに増殖して股間をおさえながら
ゴール前で壁を作っている図)とは ほど遠い結果に終わってしまい残念だ。

試合はコンサドーレのDF森がセルジオ越後の壁を破りVゴール勝ち。
J2の記録を更新する14連勝である。この調子で来年はぜひJ1に上がって欲しい。

こういうスポーツ選手の変なあだ名話を聞くと昔見た『巨人の星』というテレビアニメの
ワンシーンを思い出さずにはいられない。

*『巨人の星』を目指し 親子で厳しい特訓を重ねてきた父・星一徹と息子・飛雄馬。
念願叶い 巨人軍に入団して勝利投手になる。その時スポーツ新聞の見出しが
『巨人の星 連敗ストップ』と書かれていたのに感激した飛雄馬が父に電話で報告する。

飛雄馬「父ちゃん! ・・やったよ! 俺・・『巨人の星』って呼ばれたよ!」

*しかし父は冷たく

一徹「巨人にいる星という名前の選手なのだから 『巨人の星』と呼ばれるのは当たり前のことだろう」

*飛雄馬の意外そうな顔。
しかしカットが切り替わると受話器を握りしめながら男泣きしている一徹。

*一徹 声を殺して

一徹「それともお前が巨人の宿舎で・・洗濯物でも干すのか?
それともお前が 巨人の食堂で・・梅干しでも食うのか?」

*目と同じ幅の涙を流しながらダジャレを連発する一徹。
セリフの後半は涙で震えている。

飛雄馬「・・・父ちゃん・・・」

*やはり目と同じ幅の涙を流しながら感激する飛雄馬。

細かいセリフなどは憶えていないので私が想像で補っているが
全体の流れとしては だいたいこんな感じだった。

・・・どうだろうか?
基本的に私は こういう頑固な親爺が男泣きするようなシチュエーションは
大好きなのだが これだと一徹の変人具合ばかりが目立ってしまうのではないだろうか?
いやしかし 20年以上前に見たアニメの台詞をこうして私が覚えていると言うことは
それだけこの台詞に込められたエネルギーが強いということを証明しているのかもしれない。

・・・梶原ワールドの奥は深い。



2000年7月16日(日) 『プロ野球』

昨日 ロッテの外国人 ノット投手が西武から初白星を挙げたのだが
その時の新聞の見出しが 『ノット初勝利』だった。
間違いではないけど紛らわしい。

プロ野球珍プレー好プレーという番組で 真っ先に紹介されたのが
SMAP中居くんが歌う「君が代」だった。
確かにすごい珍プレーだった。

セ・リーグは巨人が好調だ。
このまま優勝したら長島監督も続投するのだろう。
ただ 優勝を逃したら監督が替わるのかというとそう簡単にもいかなそうだ。
以前 長島監督が解任された時は読売新聞と報知新聞の売り上げがガクッと落ちたと聞く。
それだけ人気のある監督なら ここは思い切って長島さんに永久に監督をしてもらって
万が一のことが起こった場合はプリティ長島氏に監督をお願いしたらどうだろうか?
実際 ルパン3世の声優さんも山田康雄氏が亡くなった後物まねの人が引き継いでいる。
・・・案外その方が強くなったりして・・・



2000年8月17日(木)『大リーグボール』

巨人の星の「大リーグボール1号」は確か打者のバットの動きを完璧に予想して
構えたバットを狙ってボールを投げることでボテボテのゴロにするという技だった。
(後にグリップエンドを狙って投げるようになった)
主人公の星飛雄馬は剣道や空手などの野球とは全く別のスポーツを学んで
この「読み」の技術を会得したのだ。
しかしここで疑問が湧いてくる。バットの動きを完璧に読めるのであれば
バットに当てるのではなく、バットを振っても届かないコースに
ボールを投げた方がよっぽど効率がいいのではないだろうか?
「読み」が完璧であれば、この方が絶対に打たれないボールを投げられる。

結局この大リーグボール1号はライバルの「止めたバットにボールを当て、
そこから強引に振り抜く」という打法(彼はこの打法を身につけるため
血の滲むような特訓をした)によってうち砕かれてしまう。

大リーグボール1号を打たれた飛雄馬は失意のどん底に落とされるが
やがて新たなる魔球のヒントを得てまた怒濤の特訓を始める。
・・ここでも疑問が湧く。一部のバッターに打たれたとはいえ
大リーグボール1号はまだまだ通用するのである。だったらその打法を
身につけたバッターのみ敬遠して、別のバッターと勝負すればいい。
しかし飛雄馬はそんな「逃げ」を嫌った。チームも何故かそれを許した。

次の魔球である「大リーグボール2号」は物理法則をかなり無視している。
確か投げたボールが地面すれすれまで飛び、ボールがグラウンドの土で汚れることで
保護色となるという「消える魔球」だ。一旦地面まで落ちた球が再びストライク
ゾーンまで上がってくる時点で無理がある。しかもそのボールが都合良く土で汚れ
保護色になるというのは強引すぎる。一体どんな特訓をすれば投げられるように
なるのだろう? その後、それを打つバッターが出てくるというのもすごい話だ。

大リーグボール3号はもっとすごい。
理屈はよくわからないがバットを振った勢いでボールが「ちゅるん」とよけるのだ。
そして飛雄馬はこのボールを投げすぎたことによって何故か投手生命を奪われる。
しかし「新・巨人の星」ではものすごい大どんでん返しが用意されていた。
実は飛雄馬は右利きだったのだ。こうして左腕を痛めていた飛雄馬は右投手として
見事なカムバックを遂げる。

・・・こうした様々な疑問を飲み込んで、梶原ドラマは盛り上がる。
恐らく圧倒的な勢いと根底に流れる狂気が段違いなのだ。

・・・梶原ワールドの奥は深い。



2000年9月18日(月)『君が代』

幼稚園生の頃、TVで君が代を聴いた私は傍らにいた祖母に
「おばあちゃん、この歌なんて言う歌? いい歌だね。」と言ったそうだ。
歴史的に、あるいは政治的にいろいろある歌だが
少なくとも幼稚園児の心を打つメロディであることは確かなようだ。

今でも君が代は好きだ。何より長さが丁度良い。
何かの本で「世界一短い国家」と書かれていたような記憶がある。
国旗を掲揚してもダレない長さだと思うし
盛り上がりのタイミングも丁度いいと思う。

今はオリンピックの真っ最中。
表彰式では何度、この曲がかかるだろうか?



2000年10月19日(木)『ON対決』

今週末、巨人VSダイエーの日本シリーズが始まる。
シーズンが始まる前から期待されていた「ON対決」がついに実現するのだ。
・・・実際に試合をするわけではない監督の名前がこれだけ全面に出ている日本シリーズも珍しい。

また「ON対決」とイニシャルを出すだけで誰からも認識される「王と長島」もすごい。
これを「大林雅美と野村沙知代の対決」とか「大川功と中山隼雄の対決」と勘違いする人は
誰もいないことだろう。
CD−ROMなんていまだに「コンパクトディスクを使った読み出し専用メモリー」
と注釈が付くくらいなのに「ON」は現役を引退して何十年経っても抜群の認知度だ。

ただ、当たり前の話だが主役は監督ではなく選手だ。
巨人には「N」よりももっと注目すべき人物がいる。それが松井選手だ。
松井選手がベンチにいる時、ぜひ注目して欲しいことがある。
特に「奥に松井、手前に他の選手」というカメラアングルの時・・
ちょっと常識では考えられないことが起こる。
・・・奥にいる松井選手の顔の方が・・大きく見えるのだ。

ここで「ただ単に松井の顔が大きいだけじゃん」と突っ込む人もいるかと思う。
もちろんその通りだ。しかしその理屈がわかっていてもなお、松井の顔は大きい。
この驚きは実際に見てみないと理解できないかも知れない。
松井選手一人だけが、遠近法を無視して別の空間に存在しているように見えるのだ。
最初見た時、頭がくらっとした。
映像の違和感を頭で処理できずに「3D酔い」みたいな感覚に襲われたのだ。

・・・松井選手がバッターとして成功している秘密も
案外、このあたりにあるのかもしれない。
きっと投手の距離感がおかしくなって、コントロールが微妙に狂うのだ。



2001年1月9日(火)『高校サッカー』

ビデオで高校サッカーの決勝戦を見る。
天皇杯でコンサドーレと戦い、結構善戦した草津東があっさりと国見に負けてしまった。
・・・コンサドーレと国見が戦ったら、どっちが勝つのだろう?
国見は大久保と松橋が凄かった。この二人は2002年の主役になっていても
おかしくないと思った。大久保はセレッソ入りが決まっているが松橋はまだ進路未定。
ぜひ札幌に来て欲しいのだが、今のところ大分トリニータ、東京ヴェルディ1969
(いつの間にそんな名前になったんだ?)、浦和レッズ、川崎フロンターレの争いに
なっているらしい。草津東は天皇杯でも目立っていた14番の内林が良かった。
まだ2年生なので来年が楽しみだ。



2001年2月15日(木)『ワールドカップ』

今日からワールドカップのチケット申し込みが始まった。
早速郵便局に行き『申し込みガイド』をもらって来る。
ざっと目を通してみると・・・・・・・・・ややこしい。

全部で6試合申し込めるのだがまずこの選択で悩む。
日本代表はH組で6月4日の埼玉、6月9日の横浜、6月14日の大阪で試合をする。
この3試合は見たいので申し込むことにする。倍率はものすごく高くなってしまうが
倍率の低い他の試合、それも現時点ではどことどこが戦うのかわからない試合の
チケットを申し込む気にはなれない。
で、残り3試合はどうするか? 日本がH組の1位になれば6月18日の宮城で戦うし
2位になれば6月17日の神戸で戦うことになるので、この試合のどちらか・・あるいは
両方を申し込むという手もある。しかしワールドカップで1勝もしていない国が
無事ファーストラウンドを勝ち抜くことができるのだろうか? 予選で敗退してしまった場合
よく知らない国同士の試合を見るためにわざわざ宮城や神戸に行くことになってしまう。
ここは日本戦をあきらめ、札幌開催のE組6月1日、F組6月7日、G組6月3日を
申し込むのが賢明かもしれない。しかし万が一、日本代表がE組を勝ち抜いたとしたら・・
セカンドラウンドを戦う日本代表の試合を見れないのはかなり悔しい。
・・申し込んでも全部外れる可能性の方が高いのだから、変に悩まずにいっそ決勝を
申し込もうかという気にもなってくる。

今私が手にしているのは一般販売用の申込書で、この他に開催地枠とサポーター枠があり
この3つは重複して申し込めるらしい。開催地枠の用紙は区役所などで配布され
サポーター枠はJリーグの試合のチケットの半券で申し込むらしい。
幸い私は開催地に住んでいて、地元にもチームがあるから有利だ。

・・・と、気持ちは盛り上がるのだが応募して当選した場合、相当な金がかかる。
通常の試合で一番高いカテゴリー1が17000円、一番安いカテゴリー3でも7000円する。
安い席でもいいとは思ったが、席の配分的に50%を占めるカテゴリー1が
抽選に当たりやすいはずなのでどうせなら・・とも思ってしまう。
しかしこの料金はラウンドが上がる度に高くなってゆく
ベスト16で26000円、ベスト8で34000円、準決勝で56000円
決勝で84000円もするのだ。ドリームキャストが8台買える(そんなにいらない)。
このほかに旅費とホテル代で・・・考えるのはやめよう。

ちなみに今日から売り出されたコンサドーレの年間チケット(ホーム12試合分)は
一番高いSSシートでも48600円で買える。1試合に換算すると4050円・・約20分の1なのだ。



2001年2月16日(金)『Wの悲劇』

ワールドカップのチケット争奪戦が凄いことになっている。
インターネット予約が中止になったり、郵便局などで配られている申し込みガイドが
あっという間になくなって、その後ネットオークションで取り引きされたり
(10枚で4000円!)・・テレビでは『Wの悲劇』と題して面白おかしく取り上げている。
・・・日本人って、そんなにサッカー好きだったっけ?

今日は妻が区役所で『地元開催枠』の申込書を持ってきてくれた。
当たり前と言えば当たり前の話だが、この申込書では札幌開催の3試合しか申し込めない。
どことどこが対戦するかわからないが、せっかく地元で見られるのだから申し込むことにしよう。

ちょっと意外だったのがこの件に関して妻がやけに熱心なことだ。
昨日の日記を見てなぜか怒ったようにこう言った。
妻「お金のことなんて当選した後で悩めばいいじゃない!
日本でワールドカップの試合見られるなんて一生に一度なんだよ。」
言われてみれば確かにその通りだ。
ただ私は前回のフランス大会でも日本戦しか見なかった。
通常も日本代表の試合とコンサドーレの試合とJリーグの大きな大会しか見ていない。
セリエAの試合も中田が出ていないと見ない。それも全部テレビ観戦で
実際にスタジアムまで足を運んだのは厚別で行われた2、3試合ぐらいだ。
(今年はもう少し厚別に通いたい野望がある。)
その程度のサッカー好きでしかないので急に
「さぁワールドカップだ。どの国が戦うかわからないけどとにかく申し込め!
チケットは17000円だ!」と言われてもちょっと躊躇してしまうのだ。
もちろん期日が迫って対戦国が決まれば「おおお!!」と盛り上がるとは思うのだが・・

高いチケット代と言えば以前マイク・タイソンが東京ドームで試合をした時
一番いい席は30万円したそうだ。その頃のタイソンはものすごく強くて
挑戦者(・・と言うか生け贄に近いと思う)を1分ぐらいでノックアウトしてしまった。
歴史に残る名選手のそれも全盛期の試合を間近で見ることが出来たのだから
30万円は安いと考える人もいるだろう。
ただ私は貧乏性なのでどうしても(1分の試合で30万円だから1秒当たり5千円・・)
と、つい計算をしてしまうのだ。



2001年3月12日(月)『スカパー』

ウチのマンションはケーブルテレビに対応している。
工事費無しでいろんなチャンネルが見られるというので入居時にそのまま契約をした。
当時スキャットと言う名前だったケーブルテレビの会社は、その後タイタス・スキャットになり
さらにジェイコム札幌となったが、基本的に番組の内容は変わっていない。

で、ふと思った。お金を払い続けている割にはあまり見ていない。
映画にしても見たいなと思うものはさらに有料のチャンネルだったり
サッカーの試合もそんなに興味ない国のリーグだったり、野球はもともと
巨人戦だけ見られればいいので地上波で充分だったり・・とそんな感じで
あまり活用していない感じだったのだ。

と言うことでケーブルテレビをやめ、スカイパーフェクTVに加入することにした。
これだと見たいチャンネルだけ個別に契約すればいいし、サッカーの試合も充実している。
(以前U−20のブラジル戦を見られなかったのがよっぽど悔しかったようだ。)

そこで日曜日、CSのチューナーセットを買いアンテナをセッティングしたのだが
これが結構大変だった。私はメカに弱く、日曜大工も苦手なのだ。
ベランダにパラボラアンテナをネジ止めしてチューナーに繋ぎ、角度調整をする。
これが微妙でちょっとずれると途端に感度が悪くなる。
妻にモニターを見てもらいながら(一人だとちょっと辛い)ベストの場所を決めたら
きちんと配線をして、その後チューナーを電話回線に繋ぎ・・・と2時間ぐらいかかって
ようやく見ることが出来た。
業者にやってもらうと1万5千円ぐらいかかるそうなので、そう言う意味では
時給7千500円になるわけだが、別に私がお金をもらえるわけではないので
計算してもあまり意味のない数字だ。

ちょっといじってみて感心したのはビデオの予約録画が便利になっている点。
今までだったらケーブルテレビのチューナーとビデオの両方にタイマーをセットして
しかもビデオの入力をあらかじめ「LINE IN」に切り替えておかなければ
予約録画が出来なかった。しかし今回買ったCSチューナーはチューナー側の
タイマーをセットするだけで、チューナー側が自動的にビデオを操作して
録画してくれるのだ。

仕組みは簡単。チューナー側から『AVマウス』と言う名前の赤外線を出す
小型の機械が伸びていて、それをビデオのリモコン受光部の上あたりに
両面テープで取り付けると言うハイテクなのかローテクなのかよくわからない
方法でビデオをコントロールしているのだ。

とりあえず今は仮契約の状態なので、いろんなチャンネルが2週間無料で視聴できる。
ただチャンネルが多くて把握不能。「オークションTV」とか「国会TV」とか
マニアックなチャンネルが多いので興味深い感じだ。
とりあえず私は「FC東京VS東京ヴェルディ」の試合を見て満足していた。
(・・地上波でもやってたじゃん)



2001年3月30日(金)『開幕』

今日、プロ野球が開幕。巨人の先発投手は上原だった。
そう言えば以前、作曲家の池毅さん(巨人ファン)が
デビューしたての上原を見て、こう言っていた。

「上原は、蓄膿(ちくのう)を治した方がいいですね。
見てると分かるんですが、いっつもを口をポカンと開けてるでしょう?
完全な口呼吸です。だからよく風邪をひくんですよ。」

確かに当時、上原は夏場の大事な時期に風邪をひいて当番を回避したりしていた。
その説を聞いて以来、上原の口元が気になって仕方がない。
言われてみると、確かにいつもポカンと口を開けている。
妙な説得力があったので、つい納得してしまったが・・本当に蓄膿なのだろうか?

ただこの日は上原よりも新人キャッチャーの阿部が目立っていた。
試合後、デーブ大久保がこう言っていた。
「モノが違いますね。私が彼と同じ時代に野球やってたら即引退ですよ。」
べた褒めしているのはよくわかるが、比較対照がデーブ大久保なので
いまひとつ凄さが伝わってこないような気がする。



2001年7月4日(水)『S.G.G.K.』

7月1日、キリンカップ日本代表VSパラグアイ代表の試合を見た。
札幌ドーム初のサッカーの試合であるとか、コンフェデ杯から続く日本代表の
連続無失点記録の更新であるとか、柳沢復活の2ゴールであるとか
カールスモーキー石井の歌う『君が代』であるとか、見所はたくさんあったが
やはり一番の注目はS.G.G.K.(スーパー・グレイト・ゴール・キーパー)
ホセ・ルイス・チラベルト(以下、チラ様)のプレイだったように思える。

このチラ様、パラグアイでは国民的英雄とも次期大統領候補とも呼ばれるほどの
すごい人なのだ。実際、試合前の練習からすごかった。
左右の足を使って、ものすごい速さのフリーキックを次々と決めていたのだ。
それも全部ゴールポストを巻いてサイドネットに突き刺さっていた。
まさにワールドクラスのフリーキックだ。
(試合前にフリーキックの練習をするゴールキーパーも珍しいが・・)

試合が始まるとチラ様はセンターサークル付近のフリーキックも自分で蹴ろうとする
強引さを見せてくれた。ファウルの笛が鳴ると「オレが蹴るオレが!!」と叫びながら
(想像)どどどどっと走ってきて、蹴ったあとは後ろ走りで慌ててゴール前へ戻る。
この姿が結構可愛らしかった。

ただ、これは言うまでもないことだがチームの中で唯一手を使えるキーパーが
ゴール前をがら空きにするということはかなり危険で不効率だ。
実際、チラ様が上がっている間はディフェンダーがカバーに戻っていた。
これは明らかに本末転倒だ。でもお客さんはすごく盛り上がる。
360度全ての観客がほぼ日本のサポーターだったと思われる札幌ドームで
チラ様だけは熱い視線と暖かい声援を集めていた。
まさにC.U.S.G.G.K.(超・ウルトラ・スーパー・グレイト・ゴール・キーパー)だ。

よくチラ様は『キーパーの常識を変えた男』と言われる。
しかし、チラ様以降この『新しい常識』を踏襲するキーパーが現れそうにもない
(川口がちょっとだけ影響を受けている?)現状を考えると
『チラ様が常識を変えた』のではなく『チラ様だけが常識外れ』のような気がして来る。

また、チラ様はそのプレイスタイルから『超攻撃的ゴールキーパー』と呼ばれる。
これもちょっと変な話だ。文字通りゴールを守るのが仕事なのにそれが超攻撃的と言う
のは『危険な安全カミソリ』や『乳幼児の大学ノート』と同様に矛盾をはらんだ言葉に
なっているように思える。

話によるとチラ様、試合前にこう言っていたらしい。

チラ様「皆さんは私がコンサドーレでプレーする姿を見たいですか?
東京の数チームからオファーがあるが、パラグアイと環境の似た北海道でやりたい」と・・

・・お願いですチラ様! 来ないで下さい。

<追記>
その後の報道によると、チラ様はFC東京入りが噂されているらしい。
ひょっとしたら8月18日に札幌ドームで行われるFC東京戦で
あのC.U.G.M.S.G.G.K.(超・ウルトラ・ギャラクティカ・マグナム・
スーパー・グレイト・ゴール・キーパー)ぶりを見せてくれるかもしれない。



2001年7月5日(木)『ビッチ』

昨日はキリンカップ第2戦、日本代表VSユーゴスラビア代表の試合をテレビ観戦した。
この試合の一番の見所は後半28分、ユーゴのサビチェビッチ監督がMFトロボクに替えて
ラジェノビッチを投入した瞬間だったように思える。

これによってユーゴはGKにステバノビッチ、DFにラショビッチ、オグニャノビッチ
クリボカビッチ、ペトコビッチ、ゾリッチ、MFにストイコビッチ、ラジェノビッチ、
FWにジブコビッチ、ディビッチ、ボグダノビッチ・・と
ピッチ上に11人のビッチが揃ったのだ。まさに『ビッチでビチビチのピッチ』
・・・って、人の名前で遊んではいけない。

聞いた話によるとこの『ビッチ』と言うのは『〜の息子』と言う意味らしい。
つまりこの試合が代表ラストゲームになる『ストイコビッチ』の場合は
『ストイコの息子』と言う意味なのだそうだ。

で、それ以外の見所としては・・・・・・

そう言えば昔、会社の同僚「藤井さん」に息子さんが出来たので
『名前どうしようかな?』と言う話になり、ちょうどその頃サミー・デイビスJrが
亡くなったので『藤井デイビスジュニア』はどうだろう? と私が提案したら
一瞬で却下されたことを思い出した。

で、それ以外の見所としては・・・・・・

ところで後半小野が下がってからは全てのコーナーキックがショートコーナーだったが
あれは作戦なのだろうか? それとも蹴れる人がいなかったのだろうか?

で、それ以外の見所としては・・・・・・何かあったっけ?

<20003年9月28日追記>
今読み返すと「ゾリッチ」が「ビッチ」じゃないので間違ってますね。
それと最近、『トリビアの泉』を見たら似たようなネタを扱ってました。
「まさにピッチがビッチでビチビチです」という台詞まで同じだったので
ちょっと焦ったのですが、書いたのはこっちが早いということでこのままのせました。



2001年7月14日(土)『補強』

G大阪の森下選手とコンサドーレ札幌の瀬戸選手との交換トレードが噂されている。
これが本当なら森、大森、森川、森下と『森』の付く苗字の選手が4人になる。
まさに『もりだくさん』って・・・何でもない。
この調子でC大阪の森島とか名古屋の森山とか広島の森崎兄弟を入れて
全員が森関係のチームを作ったら・・・結構強いかもしれない。

森と言えば昔、横浜フリューゲルス(懐かしい・・)からコンサドーレに
移籍したレゲエ頭のゴールキーパー森 敦彦選手が思い出される。
彼は97年に引退して今は池尻大橋でROCK&STEADYというパブを経営しているらしい。

この日行われた福岡戦はウィルが得点王独走の2ゴールを上げ、2ヶ月ぶりの勝利!!
ただ、こうなると今度は「あんまり活躍すると去年のエメルソンみたいに
お金のあるチームに行ってしまうのでは・・」と急に心配になって来る。
・・・それじゃ、どうなれば安心なのだと自分に突っ込みを入れたい。

ところで藤野聖山園のCMで「サッカーで優勝したよ」と毎年報告している少年を
コンサドーレに入れたらすごい補強になると思うがどうだろう?



2001年10月28日(日)『だだ漏れ』

最近また日記をサボり気味になってしまっていて、こんなことではいかんと
今日はちょっと長めに書いてみることにします。
ただ、こうしてキーボードを打っている今でも実は何を書けばいいのか
うまくまとまっていなかったりするので今回はいつもと趣向を変えて
思ってることを『だだ漏れ』っぽく、だらだらと書いてみることにします。

最近興味深いのは東京ヴェルディ1996です。
13日にコンサドーレと戦って、試合自体は札幌が『外国人(アダウト)の1点を
守り抜いて勝つ』と言うまるでJ2時代のようなサッカーで勝ったのですが
その時のTV放送が妙にツボにはまってしまいました。
この試合はヴェルディの主催試合だったため当然番組もヴェルディの選手を
アップすることが多かったのですが、その時必ずテロップで選手のあだ名が出るのです。
それが例えば、MF北澤=ダイナモとかFW小倉=レフティモンスターとか
DF中澤=ボンバーヘッドとか・・そう言う有名なものなら違和感はないのですが
GK本並健治=浪速のイタリアーノとか、MF林健太郎=美白のボランチとか
やけに変なものが多いのです。浪速のイタリアーノって結局何人ですか?
美白のボランチって、なんか妙に弱そうじゃないすか?
サポーターたちが勝手にそう呼んでいるならどこにでもある話ですけど
これはチームが決めた公式ニックネームなのです。

公式ニックネームで未完の司令塔とか呼ばれてしまうMF小林もちょっと可哀想だし
FW富澤のカンペイも恐らく間寛平に顔が似ていると言う『投げやり系』なネーミング
なのでしょう。GK野田のバンビというのも顔が想像できます。

こんな感じであだ名が普及すると、以下のようなわけわかんない試合展開になりそうです。

疾風番長(瀬沼)がインターセプトしたボールは頭脳派将軍(米山)から
褐色のスナイパー(永井)に渡り、スペースに走り込んだサイドの暴れ馬(杉山)へと
ロングフィード。帰ってきたストライカー(武田)とのワン・ツーを決め
絶妙のセンタリングを上げるが、それを受けようとした甦る狼(前園)が
爆走機関車(西田)と正面衝突! 慌てて駆け寄るマグナム(廣長)
沈黙の風来坊(石塚)、美白のボランチ(林)・・
その時、浪速のイタリアーノ(本並)が叫ぶ「立ち上がれ! 甦る狼!!」
しかし、その声も空しく甦る狼は甦ることなく担架で運ばれてゆく。

・・・なんか頭がクラクラしてきました。
でも、もっと凄いあだ名があります。
数ある面白公式ニックネームの中で、私が一番すごいと思ったのは
DF山田のエキゾチック・ターミネーターです。

これって本人は気に入ってるのでしょうか?
「ねぇねぇ! エキゾチック・ターミネーターぁ!」
と呼んだら振り向いてくれるのでしょうか?
それ以前に、怒られないのでしょうか?
しかし本人の顔を見ると『なるほど、エキゾチック・ターミネーターだな・・』と言う
気になってしまうのも凄いところです。要するに日本人離れした濃い顔立ち
(エキゾチック)と大柄な体格(ターミネーター)が合わさったのでしょう。
名前は地味でも侮りがたいです。

そしてさらに! ヴェルディは18日、元ブラジル代表のエジムンドを
獲得したと発表しました。この人、ボールコントロールとドリブルが素晴しい
天才的なボールアーチストである半面、野獣と呼ばれる問題児なのだそうです。
優勝を決める大事な試合をリオのカーニバルがあるからと言う理由で放棄してしまったり
人身事故を起こしたり、八百長疑惑があったり、猿にビールを飲ませてしまい
虐待の罪で罰金を払うハメになったり・・と様々な問題を起こしているらしいです。
最後の『猿にビール』が虐待なのかどうかは置いといたとしても、かなりの人物です。
31日のセレッソ戦から出場する予定らしいのでこれは見逃せません。
既にスポーツ新聞なんかでも『野獣エジムンド、成田に上陸』とかまるで
怪獣映画のような見出しを付けています。
神戸と戦ったら野人(岡野)VS野獣なんて言う異種格闘技が見られます。
ヴェルディのJ1残留へ向けた最後の、そして最大の切り札として期待しましょう。

・・って言うか、こんなに面白いチームがJ2に落ちてしまうのは
あまりにももったいないし、何よりヴェルディは今札幌と最も相性がいいチームなので
ぜひJ1残って欲しいのです。

で、その札幌ですが17日の広島戦で快勝したことによって
ほぼJ1残留を決めています。
20日の磐田戦は厚別まで見に行きました。今年、私が見に行ったスポーツイベントは
ドームの巨人戦、キリンカップのパラグアイ戦、厚別の鹿島戦、名古屋戦、神戸戦と
全て負け無し(名古屋戦は引き分け)だったので、この試合も勝てると思ってたのですが
残念ながら2−1で負けてしまいました。前半は互角っぽく戦っていると思ったのですが
後半、2点目が入る直前の磐田のパス回しなどを見てしまうとやはりまだまだ
チーム力に差があるようです。

だらだらと書くと宣言したワリにはサッカーのことしか書いていないので話題を変えて・・
ちょっと前、『どっちの料理ショー』と言うTV番組を見ました。
対決形式の料理番組なのですが、この日は札幌ラーメンVS九州ラーメンだったのです。
ただ番組のスポンサーが『サッポロ一番』である関係上、九州ラーメンが勝ってしまうと
かなり気まずいことになってしまうのでは・・と心配しながら見ていたら結局1人差で
札幌ラーメンが勝ち、全て丸くおさまったのでした。
これって偶然なのでしょうか? それともある程度スポンサーへの配慮が働いた結果
なのでしょうか? そう言えば昔、ニュースステーションでもその日の朝日新聞の
一面に出ていた証券会社の不祥事を報道しなかったことがありました。
これもその証券会社が番組のスポンサーだったことと関係があるのか、それとも単純に
ニュースとして報道するプライオリティが低いと編成の人が判断したのかはわかりません。

スポンサーとはちょっと違いますが昔、電化製品やカメラの実名をゲームのシナリオに
使う許可を取るため、メーカーに問い合わせた時「その製品が壊れたりする表現は
絶対に止めてください」と言われました。メーカーさんの気持ちを考えたら
当たり前の話ではありますがちょっと不便な気もします。
ちょっと前に見たTVドラマ(って、最近TV見てばっかり)で、サングラスをかけた
いかにも怪しい黒服の男が番組スポンサーの会社の車に乗っていたのを見て
きっとこの人、実はいい人なんだろうなと思ったら、やっぱりその通りだったりするのを
見ると、何だかなぁと思います。

あと気になるニュースとしては、『キャンディ・キャンディ』の漫画家と原作者が
法廷でお互いの権利を主張しあっていて、結局漫画家が負けましたね。
便せんのような絵だけを使う場合も、漫画家だけではなく、原作者にもお金が入るべき
であると言う判決が出たのだそうです。

これは作詞者と作曲者が違う曲なんかでも同じらしいです。
Aさんが作詞して、Bさんが作曲した曲があったとして、例えばその後
歌詞だけを集めた詩集が出た場合、ちゃんと作曲者のBさんにも50%のお金が入り
歌詞のないインストゥルメンタル版が出た場合も、作詞者のAさんが50%貰えるのです。
ちょっと聞くと無茶苦茶な理屈のような気もしてきますが、実際に他人の曲に歌詞を付けたり
その逆に自分の歌詞に曲を付けて貰ったりすると、なんとなく納得します。
曲を聴いていると例えば「ここは絶対『いつも』って言ってる」と言うように
その曲の中に言葉が埋まっているのを見つけることがあるのです。
で、その後作曲家の人から「ここの部分、実はボクも『いつも』って歌いながら
作曲してたんです」と言われたことがありました。
きっとプロの作詞家は、もっともっと曲の中から言葉が聞こえてくるのだと思います。

これと同様に、歌詞にもちゃんとリズムがあって、その中に書かれた言葉の起伏に合わせて
メロディを付ける・・例えば「エネルギー」って言葉があったら
音符的にはぐぐぐっと上がるだろうとかそう言う法則があるらしいです。

・・・と、当初の予定通り、いい具合にだだ漏れになってきたところで
結局、何が言いたいのかまとめると
法廷で争うほど揉めた作品が発表された漫画雑誌の名前が
『なかよし』なのはいかがなものか! と言うことで・・・

・・今日はもう寝ます。



2003年9月04日(水)『困る言葉』

稲本が所属している英プレミアリーグのチーム名は
フルハムなのだろうか? フルアムなのだろうか? フラムなのだろうか?
新聞やテレビ、ネットなど、あちこちでバラバラに使われていて困るのだ。

Googleで検索すると、それぞれ以下のように出た。

稲本 フルハム 4570件
稲本 フルアム  129件
稲本 フラム  3750件

そうだ。稲本の公式ページを見ればいいんだ。
と、覗いてみたところ以下の文章が…
稲「その日はフルアムに来て初めてのスタメンで」
稲「この結果でW杯の稲本が少しずつやけど、フルハム稲本に変わってきてると思うし」

自分で混在させてどうする!
ただ、これは稲本が今後、もっと活躍すれば統一されてゆくのだと思う。

その他、使っていて困る言葉に、アボガドアボカドがある。
広辞苑によるとアボカドが正しいのだそうだが
Googleの検索結果は逆転している。

アボガド 24200件
アボカド 13700件

個人的には、アボガドの方がなじみが深いのでこのまま多数決で押し切って欲しい気分だ。

エンターテイメントエンターテインメントも困る。
前に某メディア会社の方々と名刺交換をしたことがあるのだが、後で確認したところ
エンターテイメント事業部の名刺が3枚、エンタテインメイント事業部の名刺が2枚あった。
果たして彼らは同じ部署だったのだろうか?
この言葉に関しては、最近はエンターテインメントの方が優勢な感じがする。
しかし、これも検索結果は逆だった。

エンターテンメント  96400件
エンターテインメント 23500件

あと、紛らわしいのはコピー機やカメラなどで有名な大手メーカCanonだ。
表示上は『ノン』と大きい『ヤ』の字を使うのが正しいのだそうだが
読み方は『ノン』と小さく『きゃ』と発音させているのだ。

・・ムチャクチャ紛らわしい。
いや、この場合「ムチヤクチヤ」と書いて「ムチャクチャ」と読ませるべきだ。(意味不明)

公式ページに、その理由が書いてあった。
全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからなのです。
「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように
感じてしまうので、それを避けたのです。

えーっと、それが嫌なら違う名前を考えるべきだと思うのですが…



2003年4月25日(金)『石毛監督』

私 「オリックス石毛監督、解任だって。・・厳しいね」
妻 「代わりにレオンって人が監督になるんでしょ?」
私 「ああ、レオン・リーね。弟の方でしょ?」
妻 「あれ? さっき見たテレビには、お兄さんが『リー』で
弟が『レオン』って書いてあったよ」
私 「うん。だから弟が『レオン・リー』で、お兄さんが『レロン・リー』」
妻 「『レロン・リー』? そんな名前、聞いたこと無いよ。
・・・作ってない?」
私 「いや、作ってないって・・・」
妻 「それに、何でお兄さんが苗字で呼ばれて
弟が名前で呼ばれてるの?」
私 「ちょっと待って・・・今、ネットで調べるから・・・あ、あった。
最初はお兄さんだけ日本に来て、その時に『リー』って苗字で
登録されたんだって。で、その後に弟が来て、同じチームで
どっちも『リー』だと紛らわしいから、弟の方を名前の『レオン』で
登録したって書いてあるよ。」
妻 「お兄さんが『リー』で、弟が『レオン』なのに
その弟のフルネームが『レオン・リー』って事の方がずっと紛らわしいよ」
私 「それを言ったら『五月みどり』と『小松みどり』が姉妹だって事の方が
ずっと紛らわしいと思うけど?」
妻 「でもそれは芸名だもん。関係ないよ」

・・・いつの間にか石毛監督の話題がすっ飛ばされている。
そう言えばこの人、西武に入団した当時も原辰徳の陰に隠れて地味だったっけ・・・







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