好きなもの

最近キリムの絨毯を買った。キリムとは西アジアの遊牧生活の必需品として生まれた織物だそうだ。
いつ頃からか、キリムに惹かれだしいつか我が家にも一つ欲しいと思っていたのだがその機会が巡ってきた。
近所の大手スーパーのインテリアコーナーに一つぽつんとあった。
他の絨毯とは全く異なり個性的なそれは何気なく歩いていた私の目に留まった。しかも格安で。サイズも欲しいと思っていた大きさだった。
もともとキリムはそんなに安いものではない。ましてやオールドキリムと呼ばれるものは何十万とする。
それでもあこがれていたのはいいものだと何世代もの間受け継がれるほどに丈夫だということ、使い込まれるほどに味わいが増してくると言うこと、水洗いもでき、火にも強く、そして何よりそのデザインに惹かれた。
さまざまな種類があるキリムはその模様にも意味があるらしい。
私が購入したものはおそらく(詳しいことはわからないが)新しいキリムでそんなにいい質のものではないのかもしれない。
でも入門編だと思えばいいし、いい出会いだと思って買うことにした。
まだ色合いも新しく、この部屋になじむかな?と思ったがこの絨毯は多少ものが乱雑に置かれていてもそれが気にならないくらいの包容力がある。さすがに違うなあと思った。
できれば早く色褪せて味わいが増してくるぐらいになるのが待ち遠しい。