旭川の実家から荷物が届いた。中にはささげ・かぼちゃ・青唐辛子が入っていた。
自宅の裏の畑で取れたものだがモノが大きくしっかりしている。
特に青唐辛子はピーマンを伸ばしたような大きさ。
パートナーが辛いもの好きなので、たくさん入れてくれたらしい。
いつもどんな辛さだろうと食べてみるのだがそれほど辛くはなく拍子抜けすることが多い。
さて今回は・・・・・。
ほんの2〜3個パスタの中に入れて食べてみると辛さもそこそこだった。
・・・だが、あることに気付いた。風呂に入った時にやけに右手が熱い。

そんなこともすっかり忘れたある土曜日の午後。
たくさんもらったその唐辛子をどうしようかと辛い物好きのパートナーは
せっせと大量に切り出した。
いつもより辛い匂いがだんだん漂ってきた・・・。

『くっしょん!!』
『こほっ!こほっっ!!!』
『げほっ!』

そのうちに涙・鼻水が止まらなくなってきた。
手にも辛い成分が付いているらしく
鼻をかむと鼻の中がひりひりする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
食べるとそこそこの辛さなのになぜかその青唐辛子は
包丁で切るときに臭気を撒き散らし、その威力を遺憾なく発揮していた。
身の危険すら感じるほどの臭気・・まるで化学兵器だ。

よく考えたら今までの唐辛子はスマートな細身で中身を切ることなくそのまま
料理することが多かったのだ。

直接切っていないはずの私の右手が何故か火傷したときのように熱く、
その後数時間私を苦しめた。
パートナーは一見、何でもなかった風を装っていたが
後でお腹を壊してひどい思いをしたらしい。

恐るべし生唐辛子・・・・。