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○過去日記〜2004年3月


3月02日(火)『弥生』

3月になりました。
このHPも、ドメインを取ったのでお引っ越しです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

近況です。
「2月中にやります」と宣言した仕事も、閏年のおかげでクリア出来たので
映画の日の1日は『ロード・オブ・ザ・リング』を見に行きました。
面白かったけど、相変わらず長い気がします。
ただやっぱりこういう映画は、ちゃんと映画館に行った方が良いですね。

私の良く行くサッポロファクトリーの映画館では、これまで毎週木曜日が
『レディースデー』ということで女性のみ1000円だったのですが、
3月8日から毎週月曜日が『メンズデー』となり、男性のみ1000円に
なるのです。これでようやく男女平等ですね。
今月はあと『レジェンドオブメキシコ』を見る予定です。

3月はサッカーシーズンの始まりでもあります。
オリンピック代表の試合だけでも6試合! ただ、バーレーン戦を見た限りでは
なかなか簡単には勝たせて貰えないようですね。
この世代は元札幌の山瀬と今野がいるので結構前から応援してたのですが
田中マルクス闘莉王(変な名前)や平山が入ってきて
ますます面白くなってきた感じです。

J2も13日から開幕します。
コンサドーレ札幌は、今年から地道に若手を育成する方針に変更したらしいので
結果を気にせず、温かい目で見守ろうと思います。

そう言えば、キャプチャーボードを買いました。
パソコンに差すと、TVが見られるようになるのです。
これのおかげで、机の上で場所を取っていた14インチのTVを撤去出来ました。
家庭用ゲーム機の画面をキャプチャー出来るのも仕事的に重宝してます。
まだ使いこなしてないですけど、TV番組の録画も出来るらしいです。
私はパソコンのパーツ関係には疎いので、こういう便利なものが
1万円台で買えるなんて知りませんでした。
アドバイスしてくれたMさん、ありがとうございます。



3月03日(水)『ひなっぽい物』

ひな祭り。
仕事の打ち合わせの帰り道、妻に電話してみた。

私「そろそろ帰るけど何か買い物ある?」
妻「なんか『ひなっぽい物』買ってきて」

……ひなっぽい物って何だろうと、一瞬迷ったが
とりあえず、ひなあられと、菱餅の形をした『ひなチョコ』を買った。

家に帰ると妻が、ちらし寿司と潮汁(蛤のお吸い物)を作っていた。

私「はい。『ひなっぽい物』」
妻「えー、ひなあられ買ってきちゃったの?」
私「嫌い?」
妻「嫌いじゃないけど、こんなに食べきれるかな?」

確かに二人で食べるには、ちょっと多いようにも見えた。

私「ところで、どんな『ひなっぽい物』を期待してたの?」
妻「ひなケーキとか……」

いや。それはちょっと、通じないと思う。


食後、ひなあられを食べてみた。
確かにこれは、そんな大量にガツガツ食べられるものではない。

私「あのさ、牛乳かけてみようか?」
妻「コーンフレークみたいに?」
私「うん。きっとおいしいと思うよ」

さて、吉と出るか凶と出るか……

妻「あ、これおいしい!」
私「ほんとだ。普通にひなあられ食べるよりずっといい」

ということで、明日の朝食は『ひなフレーク』に決定した。
ご家庭でひなあられが余ってる方は、ぜひ





3月05日(金)『目覚まし時計』

仕事をしていて、どうしても眠くなった時
30分とか1時間とか、仮眠を取ると効率が良い。

そういう時はたいてい、キッチンタイマーをセットして眠る。
目覚まし時計だと「30分後に起きるから、鳴らす時間は……えーっと……」と
計算をしないといけないので不便だし、何より翌朝起きるための時刻が
リセットされてしまうため面倒なのだ。
(時間をひとつしか設定出来ないタイプの目覚ましなので……)

でもキッチンタイマーは、最初から大きな音で『ピピピピッ!!!』と
後頭部に響く電子音が鳴るため、起きるたびに不快な気分になる。
さて、どうしたものか……

解決方法は二つある。
(1)快適に目覚めることが出来る音のキッチンタイマーを探す。
(2)キッチンタイマーのような機能の付いた目覚まし時計を探す。

キッチンタイマーを作る人が快適な目覚めを追求しているとは思えないので
やはり、これは普通に考えて(2)を選ぶべきだろう。
しかしこの、あっても良さそうな機能がなかなか無いのだ。

この機能だけではなく、目覚まし時計はまだまだ進歩して欲しいと思う。
まず音。最近はだいぶ良くなってきたが、まだ『この部品だからこの音』という
技術屋本意の作り方をしていないだろうか?

『自分ならこんな音で目覚めたい』

そのことをまず先に考えて、その後にハードウエアを設計して欲しいと思う。

有名な作曲家とかアーティストが、その目覚まし時計だけのために
オリジナルの音を作ったら、結構話題になるのではないだろうか?

次にデザイン。
キャラクターを使ったオモチャっぽいものか、無難で安っぽい物ばかりで
『持ってて嬉しい』という感じの目覚まし時計が無いように思える。
これももう少し頑張って欲しい。

昔、インターネット目覚まし時計というネタを考えたことがある。
ネットにさえ繋げれば、正確な時刻合わせも自動的に出来るし
携帯の着メロのようにアラーム音をダウンロード出来る。
アイドルの声をダウンロードして、その声で起こしてもらうなんてことも可能だ。

その人の住んでいる地域の天気を参照して、もし雪が降っていたら
起きる時間を1時間早く自動修正してくれるとか、
ニュースを見て、いつも乗ってる地下鉄のダイヤが乱れていたら
30分早く鳴らすとか、そんな機能があっても良い。

こんな感じで進化してゆくと、だんだん秘書みたいなってくる。
毎週水曜日は会議のはずなのに、アラームがセットされていないのは
付け忘れっぽいから鳴らしておこうとか勝手に判断してくれたり
持ち主がアラームを止めてから20分経つけど、未だにコーヒーメーカーの
スイッチが入っていないから恐らく二度寝しているのだろうと判断して
もう一度、今度はさらに大きな音で鳴らしてみるとか……
それくらいのことなら、今ある技術だけで簡単に出来るのだ。

マイクが付いていれば、対話式の目覚まし時計も出来るはずだ。

目覚まし「8時ですよ。起きて下さい!」
持ち主 「うん。今、起きたよ」
目覚まし「……………………」
持ち主 「……………………」
目覚まし「おとなしいみたいですけど、ほんとに起きてますか?」
持ち主 「お、起きてるって!」
目覚まし「ホントに起きてるかどうかクイズをします。
マメ科の落葉小高木の名前を、ひとつあげて下さい」
持ち主 「……ネムノキ」
目覚まし「やっぱり眠いんですね。じりりりりりっ!!」

なんて会話を、朝からやってみたい気もする。

カメラ付きの目覚まし時計というのも良い。
持ち主がちゃんと起きているか、内蔵のカメラで自動認識して
寝続けているようだったら、もう一度アラームを鳴らす。
そこに人がいないようだったら、セットされた時刻が来ても鳴らさない。

面白そうだが、こんな風に考えてゆくとどんどん単価が上がってしまう。
目覚まし時計に2万も3万もお金を出す人は、そう多くはないだろう。
やっぱり現実的じゃないのかな……

……と、ここまで書いてきて、ふと思った。
そうだ! 携帯電話だ!
携帯電話にこれらの機能を付ければいいのだ。

携帯電話ならネットにも繋がるし、カメラも付いている。
マイクも付いてるし、当然スピーカーもある。

そっか、携帯のアプリとして作れば良いんだ。

ということで、誰か作って下さい。(他人任せ)



3月07日(日)『携帯電話』

喫茶店でお茶を飲んでいたら、近くのテーブルにいた若いカップルが
手話を使って、楽しそうに対話をしていた。

なんか微笑ましいなと思い、ちらっと目を向けると
男性の方が携帯電話を取り出した。

(え? 何で携帯を?)

一瞬、不思議に感じたが、見ると携帯に打ち込んだ文字を
女性に見せて、それでコミュニケーションを取っているらしい。

なるほどなぁと思う。
携帯電話を作った人たちは、こういう風に耳の不自由な人たちが
携帯を使うってことを、果たして想定していただろうか?

店を出た後、妻とちょっと話した。

私「なんか、良い感じだったよね。あの二人」
妻「うん。すごく楽しそうだった」
私「きっと、メールとかもしてるんだろうね」
妻「そうだね。着信した時も、あれだよね。バイブル機能でわかるし……」

……細かいとこ突っ込んで悪いが、さすがに聖書は内蔵されていないと思う。


3月09日(火)『三連プリン』

去年の日記(11月8日)にも書いたが、また冷凍プリンの話だ。
皆、プリンを冷凍させることに抵抗があるのか、なかなかこの食べ方が普及しない。

あるいは冷凍プリンの作り方に問題があるのかも知れない。
冷凍プリンは凍らせすぎてしまうと、ガチガチに固くなってしまい食べにくいのだ。
でも、これに関しては良い解決方法がある。電子レンジで解凍すればいいのだ。

あんまり長く加熱しすぎると、焼きプリンになってしまう(?)ので
まず20秒ぐらい。それでもまだ固いようであれば、さらに20秒ぐらい解凍する。
スプーンがサクッと入るくらいの固さになったら食べ頃だ。

この食べ方が普及したら、いつか『プリンは凍らせる物』というのが常識になり
冷凍する前のプリンが『生プリン』と呼ばれるようになるかも知れない。

あるいは冷凍した状態で一番おいしくなるように味がチューニングされた
『冷凍専用プリン』が、コンビニのアイスコーナーで売られるようになるかも知れない。
それくらい、冷凍プリンには期待しているのだ。

つい先日、スーパーに冷凍プリンの素(っていうか普通の三連プリンですが)を
買いに行ったところ、特売コーナーに見慣れないメーカーのものが売られていた。



……小樽ポッチンプリン。
その大胆なネーミングにつられて、つい買ってしまった。

容器の底には、このプリンの『個性』であるプラスチックの突起が
『ぽっちん』と伸びている。

しかし冷凍プリンの場合、容器ごとスプーンで食べるので
ポッチンプリンはその実力を発揮することもないまま
単なるプラスチックゴミとなってしまった。

いや、それではあまりにもかわいそうだ。
そう思った私は、一度捨てたポッチンプリンの容器をごみ箱から取り出し
その『ぽっちん』を折ってみた。

……なかなか折れない。
力を入れてさらにグリグリと、ねじるように動かす。
するとようやく、『ぽっちん』という音と共にそいつは折れた。

その跡には、プリンを綺麗にお皿に盛りつけるための空気穴が開いている。

「なるほどぽっちん。」

と、つげ義春の漫画の台詞(?)のような独り言をつぶやいた後
私はもう一度、その容器を捨てた。


3月11日(木)『目玉焼きトースト』

学生時代、朝は目玉焼きとトーストを食べていた。
フライパンで目玉焼きを作り、オーブントースターで食パンを焼く。
……その時、はっとひらめいた。
食パンの上に生卵を落とし、それをトースターで焼けば
フライパンを洗う手間が省けるのではないか?

早速実行に移す。
生卵の乗った食パンを、慎重にトースターへ……

ちゅるん!

ああーーーーーーーーっ!!

卵の黄身は、トースターの底の部分へと流れ落ちてしまった。
ご存じのように、トースターの底は焦げたパンくずなどが溜まっていて汚い。
この卵は救出不能だ。しかもヒーターの部分も汚れてしまっている。
フライパンを洗う手間を省こうとして、余計に面倒くさい結果を招いてしまった。

死ぬほど後悔したが覆水盆に返らず。
……じゃなくて覆卵パンに返らず(意味不明)だ。

しかしここであきらめてはいけない。
私はもう一度、今度はパンにくぼみを作ってから卵を落とし
ゆっくりゆっくりとトースターへと運ぶ。


よし! やった!! 大成功だ。
そのままそれを、ジリジリジリジリと焼いてゆく。

パンにはおいしそうな焦げ目が付き、その上で目玉焼きも綺麗に焼き上がる。
目玉焼きトーストの完成だ。

早速食べてみる。


……うーん。
目玉焼きの表面が妙に乾燥していて、白身がゴムみたいになっている。
正直あまりおいしくない。


やはり目玉焼きとトーストは、別々に焼いた方が、ずっと楽なようだ。


と、何でこんな話を急に思い出したかというと
昨日行ったスーパーで、まさに私があの時作ったような
目玉焼きトーストが売られていたのだ。

勇気が無くて買えなかったのだが……
あの、白身ゴム問題は解決したのだろうか?


3月14日(日)『J開幕戦』

Jリーグ開幕。
我々も札幌VS甲府戦を見に札幌ドームへ行った。
札幌ドームは、サッカーファンからは『あんなの野球場だよ』と言われ
野球ファンからは『あんなのサッカー場だよ』と言われる悲しい存在だが
このドームのおかげで、雪の残る3月にサッカーが出来るようになったのだ。

実は去年の開幕戦も、このスタジアムに足を運んだ。
あの年は『1年でJ1復帰』をスローガンに
元ブラジル代表の選手を入れたりして大いに期待されたのだが
格下と思われた横浜FCに惨敗して非常に悔しい思いをしたのだった。

しかし、今年の札幌は違う。全チームが格上なのだ。
若手育成と経費削減の方針のため外国人選手の補強はゼロ。
唯一の代表選手だった今野も抜けたため、メンバー的には
他のどのチームと比べても見劣りする感じになってしまった。

ということで、あまり期待せずに応援していたのだが……

あ、このチーム面白い。
速いパスが綺麗につながって、あっという間にチャンスになる。
みんな一生懸命に走って、どんどん攻撃参加してくる。
特に2年目の岡田がよかった。フォワードの2人もきちんと点を取ったし
(当たり前の話だが、その当たり前がなかなか出来ない)
これは去年のチームより、全然期待が持てる。

甲府の選手は、やはり小倉がうまかった。
それと、ちょっと遠かったので誰かは良くわからなかったが
一人、ものすごい距離のロングスローをする選手(那須?)がいて怖かった。

試合結果は、キャプテン佐藤が怪我で交代し、GK藤ヶ谷が不可解な判定で
退場してからガタガタになり、2−2のドロー。
でも結果以上に得るものが大きかった試合だと思う。

で、その後TVでセリエAのボローニャVSサンプドリア戦を見て
今日はこれから、オリンピック予選の日本VSバーレーン戦がある。
さらにその後はローマVSレッジーナ戦……と、週末はサッカー三昧だ。

……ちょっとは仕事もしないと。


3月17日(水)『パソコン』

言うまでもなく、パソコンは『パーソナル・コンピューター』の略だ。
これはまだ、世の中のコンピューターが高くて大きい
『オフィス・コンピューター』だけだった時代の名残りだと思う。

そして21世紀になった今でも、こうして『パーソナル』と呼ばれているあたり
まだまだ本当の意味での『パーソナル=個人の道具』にはなっていない証拠だろう。

私は仕事で15年以上パソコンを使っているが、それでもまだ全然詳しくなってない。
……というか、ちょっと覚えたかと思うとどんどん新しくなってゆくので
覚えても覚えても追いつかない。そう。まるでモーニング娘。のメンバーのようだ。

会社にいた頃は詳しい人がいたので(モー娘。じゃなくてパソコンについてです。念のため)
わからないことはすぐに聞けたし、頼めばセッティングまでしてくれた。
しかし、フリーになるとそうもいかない。トラブルは自分で解決しないと駄目なのだ。

最近まで悩んでいたのは、ネットワーク共有について。
家庭内LANを組んで、それぞれのパソコンをネットに繋げたまでは良かったのだが
フォルダを共有しても相手のパソコンに繋がらないのだ。

仕方ないので本を買ってみる。『ワラをもつかみたい人のパソコン教室』という
サブタイトルのムックだ。……私は『溺れる人』か!?

この本に限らず、パソコンの本は読んでも頭になかなか入ってこないことが多い。
自分の知ってることが書いてあると『そんな分かり切ったことクドクド説明するなよ!』
という気分になり、知らないことは『そんな難しいこと書かれても全然わかんねーよ!』
という気分になる。……結局一番悪いのは、本ではなく自分の姿勢なのだ。

その辺を反省して、とにかく本の通りに最初から設定をやり直す。
……やっぱり駄目だ。何でだろう?

ふと思い立って、Windows.FAQというホームページを見てみる。

ここは、ウィンドウズのありがちなトラブルに対する解決法が色々書いてある
非常にありがたいHPなのだ。
ちょっと前も、ホームページの画像を右クリックして保存しようとするとGIFもJPEGも
必ずBMPとして保存されてしまうという問題があったのだが、ここを見て解決出来た。
(IEの『履歴のクリア』などで解決する)

このページのトップに『ネットワーク上の共有フォルダに接続できません』
という項目があった。うんうん。やはりみんな、同じ問題で悩んでいるようだ。

いろいろと難しいチェック項目が書かれているが、その中にふと、思い当たるものがあった。

チェック4:共有を提供する側にファイアウォールが入っていませんか?

……あ。

早速ウィルスバスターの『パーソナルファイアーウォール機能』を切ってみたら
すぐに共有出来るようになった。

……扉に鍵がかかってることをすっかり忘れて
『押しても引いてもドアが開かない』と文句を言ってるような初歩的なミスでした。

反省。


3月18日(木)『チャレンジ・デー』

北海道に来て一番感動したのは、広い大地でもなく
美しい大自然でもなく、魚介類の美味しさだったりする。
もちろん、高いお金を出せば本州でもおいしいものが食べられるのだと思う。
でも北海道は、むしろ安い食べ物のレベルが高いのだ。

特に回転寿司が安くておいしい。
二人で思いっきり食べても3千円台だったりするので
非常にコストパフォーマンスが良いと思う。

北海道に観光に来る際は、ラーメンや蟹食べ放題も良いけど
出来れば、地元の人の良く行く回転寿司屋に案内してもらうと良い。

ただ、ふと思った。
我々は、ここ何年も『回らない寿司』を食べてない気がする。
……というか、『回らない寿司』と表現してしまう時点で
既に感覚が変になっている。
普通に『寿司屋』と言い切ればいいはずなのだ。

このままじゃいけない。
そう思って円山にある『すし善』に行ってきた。

すし善というお店は、札幌でも高級店として有名らしい。
東京のカレッタ汐留にも支店があるのだそうだ。

で、なんでこの店に行ったかというと
この日、毎月第三水曜日は、チャレンジ・デーだったのだ。
修行中の若手の板さんがお寿司を握るこの日は
全商品が200円均一となっているのだ。
200円均一なら回転寿司と変わらないではないか!
(ほらまた回転寿司が基準になってる)そう思って行ってみた。

食事時は混んでると思い、午後4時ぐらいに行ってみると案外空いていた。
しかしその後、5時を過ぎたあたりからどっと混み出し、帰る頃には
待ってる人がたくさんいたので、やはり時間帯は選んだ方が良いようだ。

味はもちろんおいしかった。
素材も良いのだろうけど、ひとつひとつにちゃんと仕事がしてある感じだ。
うん。満足。何より、値段を気にせず食べられるのが良い。
新人の板さんも、特にそれほど危なっかしいという感じではなかった。
値段は二人で6千円台。でもそれ以上の価値はあったと思う。


帰り道、妻が言った。

妻「すごくおいしかったけど、でもちょっと緊張しちゃったね。
次は、回るお寿司でもいいよ」

……庶民。


3月19日(金)『ドラマ』

サッカーU23日本代表が、ようやくアテネ出場を決めた。
日本ラウンドは阿部と大久保が大活躍したが
最終予選の6試合を通じて、最も貢献度が高かったのは田中達也と今野だと思う。

田中達也は驚異的なスタミナで90分間走り続けた。
あの突破のスピードとドリブルは、本戦でも強力な武器になると思う。
点も取れるし、ゲームメイクも出来る。平和を愛し、飲み食いや人付き合い
ユーモアが大好きな陽気な種族。もとは丘陵地に穴を掘って暮らした。
寿命は100歳くらい……って、いつのまにかロード・オブ・ザリングの
『ホビット族』についての説明になっている。(いや、ちょっと見た目が似てるので……)

今野は札幌時代、デビュー戦からずっと応援していた選手だ。
あの頃、試合に負けて泣いたりしてた選手が、いつの間にかオリンピック代表の
不動のレギュラーとして活躍するなんて非常に感慨深いものがある。

今野は他の選手よりも一世代若いので、さらに4年後のオリンピックにも
出場する資格がある。そして、平山はさらに4年後も出場可能だ。
こういう若い選手がどんどん経験を積んでゆけば、日本はさらに強くなると思う。

その後、『白い巨塔』を見る。
ハッピーエンドだったサッカーの試合に比べて、こちらはひたすら重く悲しい。

妻は開始5分ぐらいから大泣きになっていた。
ティッシュで鼻をかみながら……

妻「やばい! 脳みそが出そう!」
私「脳みそが出るって、どういうこと?」
妻「身体中の体液が……目と鼻から出続けてるの」

ひとつ聞きたい。
キミの脳みそは、液状になってるのか?


3月21日(日)『ゆで玉子』

ゆで玉子の殻が、綺麗にむけない。
作り方に問題があるのだろうか?

私の場合、鍋に水をはって、すぐに卵を投入。
その水に塩をちょっと入れる。
なぜ塩を入れるのかはよく分からない。
母親が入れてたのをまねしてるだけだ。

その後、水が沸騰するまで菜箸でゴロゴロと転がす。
面倒だが、これをやらないと黄身が偏るらしい。

沸騰したら手を離して5分。
出来上がったら冷水で冷やして殻をむく。

……この殻が綺麗にむけないのだ。
いつも白身が5ミリぐらい、ボロボロと削れてしまう。

ネットで調べてみた。

ゆでたまご……キン肉マンの作者

違う! そっちじゃない!!

殻が綺麗にむけないのは、卵が新鮮だからです。

なるほど。確かに今日スーパーで買ったばかりだ。

そんな時は、『ああ! この卵は新鮮なんだなー』と思うようにしましょう。

ちょっと待て! 解決してないではないか!

あるいは、しばらくそのまま冷蔵庫で寝かすという手もあります。

いや、わざわざ鮮度を落としてまで綺麗にむきたいワケじゃない。

伊藤家の食卓の裏技として紹介されてました。
出来上がったゆで卵の尖った部分から、息を吹き込むのです。
そうすると、殻と白身の間に空気が入って綺麗にむけます。

よし! それだ!

でも、やり方にコツがあるらしく、私は不器用なので駄目でした。

……恐らく私は、この人よりももっと不器用なので無理だ。

卵をゆでる前に、先の尖った部分に小さな穴を開けると良いです。
そうすると、ゆでている間に殻と白身の間に空気が入って綺麗にむけます。

なるほど。
それじゃ、次にやってみよう。

でも、菜箸でゴロゴロと転がしているウチに
穴から白身がデロデロと出てきそうで心配だ。


3月23日(火)『果物屋』

私が小学校低学年だった頃の話。

ウチの近所に、移動販売の果物屋が来ていた。
拡声器で音楽を流しながら、車を走らせるタイプのお店だ。

母はその時、手が離せなかったらしく、幼い私にこう言った。

「おみかん買いたいから、ちょっと果物屋さん呼んできてちょうだい」

私は走って家を出た。
しかし、果物屋の車は見つからない。
音楽の鳴る方向を探りながら、一本向こうの道でようやく見つけた。

「みかん、ちょーだい!」

私がそう言うと、果物屋の青年は急に怖い顔になって

「ふざけんな! このガキ!」

と、怒鳴りながら私めがけてリンゴを投げつけてきた。
おそらく「タダでよこせ」という意味と勘違いしたのだろう。

リンゴは幸い、私には当たらず(わざと狙いを外したのだと思いたい)
足下のアスファルトで砕けた。

私は怖くなって、家まで逃げ帰った。

それから先のことは、実は良く覚えていない。
母親が事情を説明して、彼は私に「ごめんな」と謝ったような気もする。

でも、あれから30年以上たった今でも
思い出すたびに腹が立つのは、私が執念深いせいだろうか?

ほぼ何でも好き嫌い無く食べる私が、リンゴだけはあまり好きではないのも
ひょっとしたら、これと関係あるのではないだろうか?

子供はちゃんと、大人のやってることを見て、感じて、覚えてるのだ。
だからもう少し、大人らしく接して欲しいと思う。


3月25日(木)『手前味噌』

以前の日記にも書いたのですが、ウチの実家は味噌屋をやってます。
(母方の実家なので、私自身は普通のサラリーマンの息子ですが……)
このため、よその味噌を食べることは、ほとんどありませんでした。
私にとっては、この味が普通なのです。

味噌なんて単なる調味料なので、一口食べて
「わぁ! おいしい!」と思うようなものではないと思います。

実際、私たちも正月に帰省した時に持ち帰った実家の味噌を
最近まで味噌汁に使ってたのですが、特に何も感じずに
普通においしく食べてました。

でも、その味噌を切らしてしまったため、近所のスーパーで別の味噌を買い
それで味噌汁を作った途端、妻がこう言いました。

「あ、この味噌まずい!」

飲み慣れてしまうと、他の味噌がまずく感じるようになってしまう……
実家の味噌、恐るべしと言う感じです。

仕方ないので注文することにしました。
他にも欲しいという人がいたので多めに4キロ頼んだのですが
届いたその日に、2キロ売れてしまいました。
自分たちも1キロ使うので、あと1キロしか残ってません。

ひょっとして、他にも欲しい人いますか?
以前作った味噌の宣伝ページも復活させたので
(かなり煽り気味に書いてます)興味のある方は見てみて下さい。

昔ながらの製法で作られた、完全無添加のお味噌です。
値段は1キロ1000円。普通の味噌の2〜3倍の値段なので
積極的にお勧めするつもりはないですが、こういう本物のお味噌って
最近なかなか手に入らないらしいです。

実家にはパソコンがないため、(あっても使える人がいない)
注文はFAXのみとなるのですが、私が手渡し出来る人のみ
メールを下されば、まとめて注文を受け付けようかと思ってます。

あと、この味噌を仕入れたいとか、お店で使いたいとか
そんな方がいましたらご一報下さい。

宣伝でした。


3月27日(土)『昔の21世紀』

21世紀になってからだいぶ経つのに、いまだに車は空を飛ばないし
ビルは丸くないし、身体にぴったりとした銀色の服を着てる人もいないし
チューブに入った宇宙食みたいなのも売ってないし、腕時計型のTV電話も普及してない。
誰も火星に着陸してないし、ロボットだって子供だましな物しか出来てない。
宇宙人が攻めてくる心配はないかわりに、地球人同士の争いが毎日のように
報道されている。

小学生の頃は、21世紀って言葉を聞いただけでワクワクする気分になれたのに
今、現実である2004年3月27日のつまらなさはどうだろう?

あの頃の私をタイムマシン(それこそ22世紀になっても実現出来ない気がする)に乗せて
「ほら! これが30年後の世界だよ!」と言っても、きっと信じてくれないと思う。
私の持ってる物……服も靴も眼鏡も腕時計も、全然未来っぽくないのだ。
「このフリース、実は千円なんだよ!」とか言っても通じなそうだし
「このパソコンはインテルペンティアム4で……」なんてのも専門的すぎる。

唯一、驚いてもらえそうなのは携帯電話ぐらいか?
「電話がほら! 無線で使えるし、こんなに薄くて軽いのに画面もカラーだし
見て見て! ゲームも遊べるし、電子メールも出来るんだよ!
(私は持ってないけど)カメラも付いててTV電話にもなるし
あと、地図が出て現在位置がわかるヤツもあるんだよ!」

こう説明したら、きっとすごく羨ましがってくれると思う。
そんなすごいメカ、科学特捜隊だって持ってないはずなのだ。

電気屋に行って大画面の薄型テレビも自慢したい。
きっと、ものすごく驚いてくれるはずだ。

……と、ここまで書いてふと思った。
不況で物が売れないと言われている中、携帯も薄型テレビもちゃんと売れている。
これはひょっとしたら、昔の人が思い描いていた未来の夢を
ちゃんと実現出来た数少ない商品だからではないだろうか?

だとしたら、一刻も早くチューブに入った宇宙食を出して欲しい。
少なくとも私は一個買う。あと、ダイエットする人とかに売れるかもしれない。
銀色の服も、恥ずかしがらずにみんなで着れば、いつかブームになるかもしれない。
腕時計にもラジオとかテレビとかカメラとかごちゃごちゃと機能を追加して欲しい。
空飛ぶ車を作るのは難しいかも知れないけど、まずはそんなオモチャを出して欲しい。

今いる大人はみんな、未来に対して希望を持っていた子供たちだったわけだから
その夢を叶えてあげれば、不況と言われる今でもちゃんとお金を出してモノを買うと思う。

TVゲームなんかもポリゴンが何倍出ますとか、処理が何倍になりましたとか
そんな専門的なことは良いから、早く『飛び出すゲーム』を遊ばせて欲しい。
せっかく絵を3Dで描いているのに、画面がいつまでも2Dなのはもったいない。

そんな風に『昔の人が思い描いた21世紀』をキーワードにして
実現出来そうな物を片っ端から商品化していったら……
いつか本当に、あの頃思い描いていた『夢の21世紀』が現実の物になりそうな気がする。


3月29日(月)『家事』

ウチでは基本的に、家事は全部妻に任せている。
ただ、妻は妻で仕事が忙しい時があって
そういう時は、私が食事や洗い物をすることもある。

料理に関して言うと、妻は『とりあえず冷凍』する傾向がある。
頂き物の扱いづらい食材などは、かなりの確率で冷凍保存させられる。
その結果、冷凍庫はどんどんみちみちになってゆく。

で、私はそういうものを効率よく使うことに喜びを見いだすタイプだ。
しかし、腕自体は未熟なため、つい最近も鹿肉のたっぷり入った
非常に獣くさいスープカレーを作ってしまい不評だった。

そして、二人とも忙しくなると、外食が増える。
昨日も妻が肩から腕に掛けてのスジを痛めたらしく
(横着して無理な体勢でカーテンを開けたためらしい)
絵を描くのが大変そうだった。

私「じゃぁ、今晩は外食しようか?」
妻「わーい!」

あれ? 今、痛い方の腕も上げて万歳したような気がするのだが……


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